これまでの私の人生を振り返ってみると、その時は「どうしてこんなことが起きるの？」「なんでそうなるの…」と思うような出来事も、今ようやくその意味が謎解きのように繋がることがあります
18年程前に勤務していたクリニックでは、主にがんや難病を患っておられる患者さん方と関わることが多く、波動医学に基づく治療を行っていたクリニックでしたが、残念ながら亡くなっていかれる方も多かったです
今よくSNSなどでも上がってくる“言霊”（ことだま）
言葉を変えたら人生も変わるという方法で毎日「ありがとう」を繰り返し唱える実践や
笑うことで体内のNK細胞（ナチュラルキラー細胞：体内に侵入してきたウィルス感染細胞やがん細胞を見つけて攻撃・排除してくれる免疫細胞の一種）を活性化させるため、落語やお笑いのDVDを毎日鑑賞される方もおられました
症状が安定されて現状維持の方もおられましたが、やはり同じことを実践しても全く効果がない方もおられ、病状や進行具合の差はもちろんあれど、安定している方とそうでない方の違いは何だろう…と疑問に思っていました
そこで気付いたのが“心から楽しんでそれをやっているか”でした
症状が安定していたり一時的に回復されている方は、とてもリラックスした状態で楽しみながら過ごされていたり、何かを実践する時も楽しんでおられました
一方で、症状が悪化の傾向をたどる方に多いと感じたことは“やらなきゃ”とか“がんばる”という気持ちが伝わってきていたことでした
私も幼い頃から“がんばることは美徳”という風潮の中で育ってきたので、それが当たり前だと思っていたし、実際に私が患者さんだったら間違いなく後者の方だと思いました
ある時、20代女性で乳がんの末期症状の患者さん（Sさん）が入院されました
一般的に見ると、治療の術はなく“緩和ケア”に入る流れになると、看護師サイドも暗黙の了解のような感覚だったと思います
そしてある方が、Sさんとご家族にそのようなニュアンスのことを話したようで、Sさんはとても深く落ち込んだ様子でした
Sさんやご家族にとっては、このクリニックが一般的な西洋医学だけではなく、東洋医学や波動的な医療に基づいて治療をしていたため、一筋の希望を持って入院されていたのだと思います
その時私は“もしもこの先の希望が持てたら体内で何か変化が起こるのではないか”と思ったのと、私自身も医学や人間の肉体にはまだ限界があるけど、エネルギーには限界はないと思っていたので、今の自分にできる最大限のサポートをしよう！と考えました
可愛い雑貨や小物が好きだったSさんに、手のひらサイズの小花柄の可愛いノートをプレゼントして「今の病気が治ったらやりたいこと、行きたいところ、食べたいものを書いてみてください♪」と伝えました
私にもお揃いで同じノートを購入したので「私も今日から書いてみます」と言うと、Sさんの表情がパーっと明るくなり瞳がキラキラしたのを今でも鮮明に覚えています
それから時々、Sさんのお部屋を訪室した時はノートの話になり、可愛い雑貨屋さんを開きたいと言われるSさんに私は「じゃあ、どこでお店を開くかを今度は考えてみてくださいね！私もいつかアロママッサージのお店をしたいと思っているので、近くでできたらいいですね♪」とお伝えしました
もちろんそれは私の心からの本音で、私もとてもワクワクしていました
いつも、Sさんとの短い時間は私にとってとても未来のビジョンを描く穏やかで幸せなひと時でしたが、結果的にはSさんはそれから少し経った頃に静かにこの世を去られました
いつかSさんが退院されて…と考えていた私はとてもショックだったのですが、これはSさんの魂が決めてきたことだと、今ではその幸せなひと時に心から感謝しています
この経験から、私はどんな時も人に希望を伝えられるような人で在りたいと思うようになりました
人間にとって“否定されること”が身体や心、エネルギーにどれほどの影響を与えるか
医学的には人の脳は“否定されること”を身体的な痛みと同じ領域で感じると聞いたことがあり、私もとても納得しました
ただでさえがんの転移もみられ、痛みと闘っておられたSさん
それ以上の、私にはとても想像できない程の痛みを抱えておられたことと思います
これはAI情報ですが、
『人は否定や拒絶をされたとき“前帯状皮質”という痛みを感じる部位が強く反応するそうです
さらに偏桃体（不安・恐怖の中枢）が活性化し、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌される
この状態が続くと、自律神経のバランスが崩れ、免疫低下や不眠、うつ傾向を引き起こすこともある
否定されることで「自分には価値がない」とう感覚が強まると
幸福ホルモンのセロトニンやオキシトシンの分泌が減少
逆に、承認・共感を受けることでこれらが増え
安心感・免疫力・集中力が上がることがわかっています』
とのことでした
以前見たYouTubeのどなたかの動画でも
「自分を否定しない人に夢を相談しなさい」
「否定してくる人は、その夢を叶えている人ではない。やってもみないで否定する人には相談しないで」というような事を伝えておられました
私も本当にそう思います
人は外からの言葉や態度にとても影響を受ける生き物です
けれど“全ては外側にはない”ということに、そろそろ気付くことが必要だと私は思います
全ては内側、自分の中にある
否定や不安の痛みを癒すには
外側の承認を求めるのではなく“自分自身が自分を認めること”
「私は存在していい」
「私はここにいるだけで、価値がある」
と言う言葉を自分が自分にかけてあげる
心を込めて
そのためには、自分自身と静かに向き合える時間、空間が必要です
そして“静のひと時”を作ること
Lyra にお越しいただいたら“静のひと時”をお届けいたします
Lyraでは、難しい呼吸を意識したり、言葉による誘導などの瞑想は行いません
ただベッドに横になっていただき、普段のご自分の心地良い呼吸をしながら、Lyra式ドライヘッドスパやシンギングボウルの倍音に包まれる音浴で、頭の外側からと内側の脳波や髄液の流れを整えていきます
最近、不思議なことに時々Sさんのことを思い出していました
きっとどこか遠い星からメッセージを送ってくれているのかな、と感じています
Sさんとの貴重な時間を大切にしながら、これからもLyraで出逢う方すべてに
その時その時に必要なことを全力で惜しみなくお届けしたいと改めて感じました
このブログを読んでくださった方の心がふっと軽く温かくなりますように
願いを込めて
佐賀県小城市の瞑想ドライヘッドスパサロン
リラクゼーションルーム Lyra
